| 21世紀枠の桐蔭高校が強豪今治西高校を再三追い詰めましたが、残念ながらあと一歩及ばず敗れてしまいました。勝負の機微がいくつかありましたが、そこを手に入れることができた今治西高校が逃げ切りました。中でも印象的だったプレイは、コントロールに苦しむ今治西高校のエース杉内君を上手くリードした捕手安藤君の大胆さでした。走者は満塁、ボールカウント0-3から安藤君は、なんと打者の胸元高めのボールゾーンにミットを構えました。杉内君はボールがお辞儀してストライクを取ることができなくなっていたことを察知し、高めに構えたのでしょうか?この構えが奏功し絶体絶命のピンチを切り抜けました。捕手というポジションは、投手が打たれると「配球が悪い」と怒られ、投球がワンバウンドしたボールをはじくと「なんで止められないのか」となじられ、とても理不尽なポジションですが、捕手にしか分らない満足感や達成感があるのも事実です。【大胆にして細心】な配球とパフォーマンスが甲子園という舞台で大きな1勝をもたらしたのではないでしょうか。これも、日頃から投手の癖を知り尽くしている安藤君だからできることなのでしょう。捕手とはこうありたいものです。 春季阪神地区大会初戦まであと13日です。
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